スピッツ好き

スピッツ好きのメモ。ブログは初心者。更新頻度はまちまち。

MUSICA 9月号 スピッツ感想

 

◉全曲解説と来たらやっぱり読むしかないでしょう。
とは言え、いつもの事ですが曲自体の解説は実質的にほぼなく、「こういった事を考慮しつつ作ってみました」という姿勢の解説みたいな感じでしたね。

 

 

◾︎「醒めない」は、まぁ散々言われてましたがオープニング曲として最後に作ったそうですね。

「任せろ!」というフレーズはスピッツっぽくないですが、「自分やファンが歌って欲しいと思っている様な曲を自分自身で歌う」という意識が今作は強めに出ていて、救いがあったり強気な曲が多いのはそういう背景があるらしいです。

 


◾︎「みなと」の「いつしか優しくなるユニバース」という歌詞は本当は「いつかは〜」だったそうですが、余りにも救いがないという事で修正されたそうです。

ハチ公前とは違って、「みなと」はそこから旅立ったり帰るのが難しかったり、そういった意味で特殊な場だとも言ってました。

 

◾︎「子グマ!子グマ!」はミュージカルを意識したかったそうです。「くまの子チャッキー」というアニメに影響されて作ったそうで。

 


◾︎「コメット」は20年前時代からフレーズ自体はあったらしいですね。逆に、「ガラクタ」然りそういった曲を今発表しても違和感がないのは恐ろしい。

スタッフから「喉の調子を万全にして歌ったら?」という提案をされて改めて後日録り直しした曲で、スタッフもお気に入りかもと言ってました。

「りありてぃ」の水槽の中の金魚が、実は「社会に閉じ込められた人を風刺したもの」みたいな事をチョロっと言っていて、あぁなるほどと感じました。より好きになりましたね。

 

 

◾︎「ナサケモノ」は「情けない獣」の略で、海外のアルバム曲を聴いて遊びの入った曲が欲しかったそうです。


◾︎これは「ガラクタ」もそうらしくて、別で聞いた話ですが「ガラクタ」の方はハチミツ期からアイデアあったそうですね。

 

◾︎「グリーン」は実は「不便な便利屋」の主題歌候補だったそうで。「火焔土器」というワードは実際に遺跡を見に行ってインスピレーションを受けたらしいです。アラフィフでこういう前のめりに色んな体験をして吸収しようとする姿勢は凄いですね。

 

◾︎「SJ」の転調は亀田氏提案だったそうで。歌うのもちょっとキツいと言ってたので逆にツアーが楽しみですね。

「夢の欠片は拾わない」と言った歌詞とフレーズが一緒に出てきたらしいですね。

最近の邦楽は「ずっと」とか「愛してる」とか曖昧でフワッとしたフレーズが多く、そういったものに反発する気持ちもあったそうです。

マサムネはサビから作るタイプの作曲家で、この辺の話は「ただ春を待つ」の作曲時の話とデジャヴを感じました。

 

 

◾︎「モニャモニャ」はアルバムジャケットキャラのイメージ曲として。「子グマ!子グマ!」の「逃げろよ〜」の所は実はモニャモニャなんだ、という風なストーリーの持っていき方をしたかったらしいです。

 


◾︎「ハチの針」は偶に暇潰しに弾いていたフレーズから広げて作った曲で、Aメロではその同じ一つのフレーズで進むものの、やっぱり歌謡曲っぽいサビを作らないとスッキリしなかったそうです。

デスメタルとかではなくても、例えばこういう歌謡曲っぽい曲に「地獄」とか「バカ」とかいう歌詞が入っていても良いのでは、と言っていました。

「バカにもわかるように導かれる」という歌詞がオススメなようです。

 


◾︎「ヒビスクス」はインタビューアーの鹿野さんが「平和の歌?」と聞いて「そうですか?そういう解釈も出来るかもしれませんね」といった反応をしていたので、マサムネはそういう意図を持って書いた訳ではなさそうです。
ミュージカルっぽくしたい、とか紆余曲折あったらしいですが、結局coldplayっぽいイントロに落ち着きましたね。

 


◾︎「ブチ」は元々ゴースカのlive向けに作った曲なのでセルフプロデュースなのだそうです。
海外のオーディション番組で火傷を負った女の子がそれを意に介さず勝ち上がっているのを見て、「ブチ」なども見方を変えれば魅力と捉えられるのではと思ったそうです。やっぱり色々体験豊富で吸収力が凄いすね。

ベルゲン盤についてくるCDのLIVEverだと「奇跡は起こるかも」ではなく、「奇跡は起こらない」のままなんですが、「みなと」と同様救いがなさ過ぎるとの事で変更。

 


◾︎「雪風」はサビのフレーズから入って、そのフレーズはかなりお気に入りみたいですね。
昔は「俺が!俺が!(初期の曲は特にそうですね)」みたいな歌詞の作りだったのですが、今はこういった「見送る人の目線」の曲を聴きたいし書いた方が良いのかな、という事を話してました。

 


◾︎「こんにちは」はオチとして。シンプルなバンドサウンドで「醒めない」以上に原点の曲として拘った結果、余計な音を入れないセルフプロデュースに落ち着いたそうです。
こんな感じのパンキッシュな曲が好きらしいので、これからもっともっと聴きたいですね。

 


◉「小さな生き物」とセットなのかな、と個人的には思ってたのですが、やっぱり後語りを見るとそうだったっぽいです。

確かに前作が「主人公が立ち上がるまでのアルバム」だったのに対して、今作は前を向き歩き始める「決意」や「救い」のある曲が多いですね。

 


◉眠くて雑な文章しか書けてないです。事実誤認がもしありましたら宜しければお教え下さい。