スピッツ好き

スピッツ好きのメモ。ブログは初心者。更新頻度はまちまち。

スピッツの楽曲について②

◉まず、自分の「邦楽」に対する見解を示します。

 

 

 

 

◉日本語について

◾︎邦楽は基本的に大部分の詞には「日本語」が使用されていますよね。邦楽は往々にして洋楽に見劣りすると評されがちですが、この「日本語」こそ邦楽の最大の個性にして魅力を含蓄する部分だと思います。

 

 

 

◾︎外国人の方は良く、日本語を習得するのに苦労されると耳にします。「多義語が多い!」「助詞助動詞の一つで意味が変わりすぎ!」「微妙なニュアンスの違いが分からない!」……そういった声が多いですね。
我々日本人も他人事ではなく、今だに流動的な日本語を持て余しているのも事実。使い方一つで凶器にもプレゼントにもなり得ます。

 

 

 

◾︎ですが、そこに日本語の妙があります。「難しい言語」という事は、逆にそれだけの「奥深さ」が存在するという事です。語の組み合わせが少し違っただけで、受け取り方も様々に変化します。

 

それを利用し、「シンプルで普遍的な語」の組み合わせを「意外性」と共に巧みに操ることで、個々人にあった多様な解釈を可能にする……それがスピッツの詞の魅力の一つです。

 

 

 

◾︎あの「ロビンソン」にも「宇宙の風」というフレーズが登場します。「宇宙」、「風」という単体の単語だと意味が理解出来るのに、「宇宙」+「風」というヘンテコな結合により「何を言っているんだ」という化学反応が生まれるわけですね。
ここで「宇宙は真空だから風吹かないでしょ」という風にバッサリ切り捨てるのは野暮というものです。この「何故?」という疑問に対し自分なりの「妄想力」を働かせる事が好きな人は、特にスピッツにハマると思います。

 

 

 

 

勿論、「意味なんてそもそもない」という解釈もアリです。何故なら、草野さん自身も解釈の幅を狭めないために特定の意味を公言していないので。

敢えての抽象的な表現により、歌詞の世界に想像の余地を与えているんですね。

 

 

 

 

次回は続けて、極めて独特な「詞の世界観」について触れたいと思います。